こんにちは、ナッツパパです。
最近になって再び『メタバース』というワードを聞く機会が増えてきました。
今メタバースは、大企業がこぞって投資するほどに注目されています!
あのFasebookも社名を『Meta』に変更しましたよね!
本記事では『メタバースって何?』という方を対象に、専門用語を極力使わずに解説していきたいと思います!
ずばりメタバースとは、
世界中の人たちとの交流(音声会話やチャット)や、エンターテイメント(ライブや演劇など)の体感、各種イベントの参加、そして自由に経済活動が行えるVRゲームのことです。
自由に経済活動が行えるというところが、今までのVRゲームにはない画期的なところです。
スマホ・パソコン・VRゴーグルなどから誰でも簡単に参加ができます♪
バーチャルSNSと呼んでいる人もいますよ!
10年後は、皆メタバースの中で生活しているかもしれません。
これからもっと掘り下げて解説していきます!
それでは早速見ていきましょう♪
メタバースの定義
メタバースの定義は、人によって色々解釈が違います。
ここでは、アメリカの投資家マシュー・ボール氏によって2020年1月に書かれた記事を参考にしていきたいと思います。マシュー・ボール氏の記事
▼以下に私なりに要約してみました。
定義2 → メタバース内の人が、同じ時間軸で生活できること
定義3 → 同時に沢山の人がメタバースに入れること(通信速度やサーバーの問題)
定義4 → 自由に物を売ったり買ったりできること
定義5 → どのメタバースでも、同じアイテムや服が使えること
定義6 → たくさんの企業・個人がサービスを行っていること
これらの条件が揃えば、それは【メタバース】と言えるわけですね。
この条件が全てそろえば、ほぼ現実世界と変わらないですね(^^)
すでに、1日の大半をメタバース内で生活している人もいるらしいです。
メタバースの始め方
メタバースの始め方は簡単です。
各企業が公開している、メタバース提供サイトにアクセスするだけです。
Googleで各自検索してもらうか、下記のリンクから飛んで下さい。
※サイトによっては、アプリをダウンロードしなければいけないものもあります。
▼代表的なサイトのリンク
好きなサイトにアクセスし、サイト内でアカウントを作成すれば、誰でも簡単にメタバースを体験できます。
そして、メタバース内では自分のアバター(キャラクター)を出現させて行動します。
メタバースに入室する際に、各サイトが用意している既存のアバターを選択できるようになっているので、自分のアバターを持っていない人でも気軽に楽しむことが出来ます。
慣れてきたら自分でアバターを作成し、個性を前面にアピールしていきましょう。
バーチャル渋谷にバーチャル大阪、星空が綺麗な部屋など、数多くのメタバースが既に存在しているので、試しに好きな所に入ってみましょう♪
メタバースで出来ること
▼2022年9月時点で、メタバース内で出来ることを下にまとめました。
・世界中の人との交流
・買い物
・ライブ体験
・家の中で旅行体験
・各種イベントの参加や主催
・デジタルデータの売買
結構色々なことが現時点でも出来るようになっています。
☆ゲームの利用
各メタバース空間内に用意されているゲームを楽しむことが出来ます。
ゲームの世界に視覚的に入り込み、今までにない没入感を体験することが出来ます。
また、ゲーム内で育てたキャラクターやアイテムを販売することが出来るメタバースゲームもありますし、ゲーム内の土地の売買が出来るメタバースゲームも存在します。
☆世界中のユーザーとの交流(音声会話やチャット)
メタバース内にいる人に、自由に声をかけて交流することが出来ます。
メタバースは世界中の人たちが参加できるようになっているので、言語さえ分かれば、交流の幅が増えることが期待できます。
☆買い物(BEAMSなどのアレルブランドや百貨店も続々参入中)
実際に商品を見て説明書きを読み、納得の上購入することが出来ます。
接客をしてくれるメタバース内の店舗もあるので、分からないことは色々質問出来るようにもなっています。
☆ライブ体験
メタバースでライブを体感することも出来ます。
本来なら、ライブに参加しようと思うと、電車や車などを利用し交通費と時間を消費してライブ会場に行く必要がありましたが、メタバース内のライブに参加するならその必要はありません。
朝起きて支度をする手間も省き、家ですぐにライブに参加することが可能なのです。
好きなアーティストがメタバースライブをしていないかチェックしてみて下さい。
☆家の中で旅行体験(リラックス効果)
メタバースには、現実にはありえないような幻想的な空間も存在します。
その中に視覚的に入り込むことで、気分転換をすることが可能です。
メタバースなんて利用しなくても、実際に出かけて五感で感じる方が当然リラックス効果は高いとは思います。
しかし、実際にリゾートに旅行に行くのはハードルが高いですよね。休みを取ったり、当然余剰資金も必要になってきます。
この点メタバースなら、仕事から家に帰ってVRゴーグルを装着するだけで、一瞬でリゾート地へ行った気分を味わえます。
ただし、現在のVRゴーグルの技術だとまだ解像度の質がそこまで高くないので、リゾート地でのリラックス感を感じれるほどの没入感を得ることは難しいかもしれません。
しかし、技術的な問題は時間が必ず解決すると考えています。家で旅行気分が味わえる未来は確実に近づいていると思います。
☆各種イベントの参加・主催
セミナーなど、既にメタバースを利用してイベントを開催している人も増えてきました。
社員を集めて会議をすることなども簡単に出来ます。
☆デジタルデータの売買
美術館などもあって、実際にアートを見物し、気に入ったものがあれば購入することが出来ます。
逆に、美術館を開いて、自分のデジタルアートを販売することも可能です。
メタバースの利点と課題
メタバースにはまだまだ課題があり、発展途上段階です。
しかし、課題をクリアできれば一気に世界に普及し、莫大な経済効果や利点を享受することが出来ます。
メタバースの利点
▼まずは利点を挙げていきます。
- 行きたい所に一瞬で行ける(交通費不要)
- 世界中の人と交流が出来る
- 新たなビジネスが生まれて経済活性化
- ビジネスの販路拡大
- 医療現場でのリハビリが進化
- 感染症対策になる
それぞれ見ていきましょう♪
行きたい所に一瞬で行ける
例えばニューヨークに行きたいなら、ニューヨークの街並みを再現しているメタバースに入室します。
サイトの入室ボタンをポチッと押すだけで、ニューヨークに行った気分を味わうことが出来るのです。
当然、移動時間や交通費の削減にもなりますね。
子育て交流会などのイベントを行っているメタバースもあります。
興味のあるイベントに簡単に参加できるのは魅力的ですね(^^)
ライブ会場などへも、自分のアバターをちょちょいと動かせば楽々到着です♪
今後メタバースに期待したいところは、単純にニューヨークの街並みだけを再現するのではなく、現地にあるお店にもアバターが入れるようになり、そこでショッピングが出来るようになると、さらにワクワクですね♪
世界中の人と交流が出来る
それならZOOMとかでいいじゃないか。と思われる方も多いでしょう。
しかし、距離感と高揚感が全然違います。
ZOOMでのオンライン飲み会などは、聞き取りずらさやテンションの温度差がありますし、一緒に過ごしたという感覚はメタバースよりどうしても少なくなります。
アバターであるとはいえ、メタバースでは現実離れした美しい空間を共有し、隣で会話をすることが出来るのです。遠く離れた人とでも、本当に会って話をしたような感覚をえられます。
同じ空間で近くで会話をするというのが大事なポイント!
これが次世代のSNSです。
新たなビジネスが生まれて経済活性化
NFTという技術が生まれたことにより、すでにメタバース内でデジタルデータの売買が可能になっています。ゲーム内で育てたキャラクターを高値で販売したり、自分で作ったデジタルアートを展示販売したりと、新しいビジネスが生まれています。
そして今後、デジタルデータだけでなく、日用品がメタバース内でも自由に売買できるようになると言われています。便利になればなるほどユーザーの増加が予想されます。
人が集まればビジネスチャンスです♪
自分で作ったモノをメタバース内で販売できるかもですね(^^)
ビジネスの販路拡大
メタバースは世界中の人が参加しているので、世界規模での売買が可能になります。
日本の伝統的な商品などを、従来より簡単に世界に売り込むことが出来るようになります。
日本の経済復興にも大きく貢献することが期待できると考えています。
医療現場でのリハビリが進化
足が思うように動かない人も、メタバース内のアバターは歩けますよね。
歩く間隔や平衡感覚を養うのに、メタバース内での自由な行動がかなりの効果を発揮するようで、リハビリにメタバースを利用する企業がでてきています。
精神的な病気で苦しんでいる人にも、リハビリとして注目されているみたい(^^)
感染症対策
家で社会生活が送れるようになると、当然感染症の予防にも繋がります(^^)
コロナやインフルエンザなどにかかりにくくなるという利点は確かにあると思います。
しかし、家から出なくなることは逆に健康に悪い影響を与える可能性もあるので、その点は懸念材料となります。
メタバースの課題
▼次に課題を見ていきましょう。
- 解像度
- VRゴーグルが重い
- 酔う
- 健康被害
- ウォレットの脆弱性
- 法の整備
それぞれ解説します(^^)
解像度
メタバースは視覚的に入り込めることがポイントになります。
仮想空間だということを忘れてしまうぐらいリアルな映像でないとメタバースの良さが半減してしまいます。
現段階では、そこまで解像度が高くないのが現状です。
しかし先も述べましたが、ここは時間が解決してくれると考えます。
VRゴーグルが重い
視覚的に入り込むにはスマホやパソコンよりも、VRゴーグルを使用するのがいいでしょう。
しかし、現段階ではまだまだ大きいし重い。
ずっとつけていたら、首が痛くなりそうですね。
3D酔い
体質的に合わない人もでてくるでしょう。3D酔いする人は結構多いのではないでしょうか(‘Д’)
この問題はなかなか致命的です。
どれだけ技術が発達して、たくさんの有用なコンテンツがメタバース内で作られたとしても、3D酔いには勝てません。笑
将来的に酔いとの戦いになるような気がします。酔い止めが爆発的に売れる未来は、果たしてくるのでしょうか。
健康被害
メタバース内での生活が長くなれば、とにかく体を動かさなくなりますよね。
健康被害がでてもおかしくないです。
将来、メタバース内でエクササイズとか流行るかもしれないですね。
そうなってくると、狭い部屋ではモノにあたって危ないので、心置きなくメタバースを楽しめる広い土地が必要になります。
広いスペースを貸し出す人もでてくるかもですね(^^)
ウォレットの脆弱性
メタバース内でのお金のやり取りは仮想通貨を用います。
その仮想通貨をいれておく財布が、一般的に【ウォレット】と言われています。
このウォレットのセキュリティーがまだまだ甘いのが課題なんですよね。具体的には、ハッキングされてウォレットが盗まれる危険性があるのです。
例として、2022年3月に「Ronin Network」のハッキング事件というのがありました。
ベトナムのゲーム会社Sky Mavisによって開発された「Ronin Network」がハッキングされて、日本円で約750億円(当時のレートで)が盗まれました。
お金を預けていた人が絶望した事件です。
法の整備
法の整備が大きな課題だと言われています。
経済産業省が2021年7月にいち早く法的課題の整理を始めています。
メタバース内の自分の店で営業妨害をされたら?
自分の写真をアバターに使われていたら?自分で作り上げた可愛いアバターが勝手に使われていたら?
現実世界と同様に様々なトラブルが発生する可能性があります。
罰則や賠償責任など、きちんとしたルールが整備されるまでは様子を見ている企業や個人は多いはず。
いきなり飛びついて、トラブルに巻き込まれないようにして下さい。
メタバースを可能にさせた技術について
実はメタバースは、2003年に米企業によってすでに誕生しています。
画期的な発想に一世風靡したのですが、瞬く間に人気は収束し、世間に普及することはありませんでした。
なぜ、当時は普及しなかったのか?
理由は3つ挙げられます。
・参加できる人数に限りがあった
・魅力的なコンテンツがなく、人が集まらなかった
しかし、現代では5Gが普及し通信速度は各段にあがり、ユーザーのストレスは削減されました。また、参加人数も1000人程度なら同時にアクセスしても問題ないレベル感になりました。
更に、ブロックチェーンやNFT技術の発展により、仮想空間内で誰でも【所有権】をもてるようになったことで、コンテンツ的にも出来る幅が増えました。
このような背景があり、メタバースが再注目されていますよ!
最後に
メタバースが普及するかどうかは賛否両論あります。
本文で紹介したような課題が結局クリアできず、幻想に終わってしまうという未来も十分にありえます。
しかし、世界のビジネスを牽引しているGAFAMの『メタ社』や『マイクロソフト社』がメタバースに多額の投資をしているのも事実。
VRゴーグルの軽量化や解像度の引き上げなどの課題がクリアになるのは時間の問題かと思います。
メタバース関連のハードウェア(VRゴーグルなど)の主導権争いは、今後ますます激化していくことが予想されますので、その他の課題解決にも拍車がかかると予想されます。
5年後10年後、もしこの波が本当にきたのなら、自分ならどのように乗りこなすのかをこれからも必死に考えていきたいと思います。